ブーストコントローラーを取り付ける
取り付け
CE9Aの場合は、簡易なブーストコントローラーがデフォルトで備わっており、ROMをいじる事でもある程度のブーストアップは可能だそうですが、オーバーシュートの防止や、決め細やかな制御、任意のブースト圧にその場で設定できる手軽さといった事を考えると、ブーストコントローラーが欲しくなります。
今回使用したのはBLITZのDual SBCです。もう古い製品ですが、比較的評判もよくヤフオクで安く入手できたので、これにしました。
前述のとおり、元々ソレノイドバルブがついていますので、それの代わりにDual SBCのバルブユニットを挿入します。元々のソレノイドバルブは外してしまっても弊害ない様なので、バルブと配管一式をはずしてしまいました。
トラブルシュート
さて、喜び勇んでテストランに出ましたが・・・動かない。
コントローラー側にエアコンプレッサーで加圧して調べてみると、どうやらソレノイドバルブが動いていません。
ソレノイドバルブ自体に電圧を加えてみると閉じるので、バルブユニット自体は壊れていない模様。
このため、ブーストコントローラー側から制御信号が出ていないのが原因とわかります。
正しくは、負圧のときと、設定圧以上の場合はソレノイドバルブが開放(In-Outが素通し)で、0から設定圧までは閉じて、アクチュエーターが動作しないように制御しているようです。
負圧の時は開閉どちらでもアクチュエーターは動作しませんが、ソレノイドバルブに電圧を加えている時間が短いほうが負担が少ないので、そのようにしているのでしょう。
修理
私は誤配線やショートさせた覚えがないので、元のオーナーが壊したんじゃないかなぁと思いますが、リスク承知で中古買っているのだから仕方がありません。とりあえず分解してみて、トランジスタやFETが飛んでいる程度なら交換できるのではと思いバラしてみました。
すると、ありがたいことにヒューズらしきものがついてるじゃありませんか!
ヒューズの手前にはFETがあって、これは動作しているようなので、ヒューズ交換で直ると判断。
ソレノイドバルブ単体で12V掛けると、2A強流れていたので、50と書いてあるのは恐らく5Aの事でしょう。
(写真ではヒューズが浮いていますが、はずしてから乗っけて写真を撮ったためです。もともとちゃんと付いていました。)
同じものを秋葉で探しましたが、表面実装タイプのものは入手できなかったので、仕方なく抵抗タイプのもので代用しました。幸い、スペース的にはそれほどギリギリではなかったので、うまいこと収まりました。(ヒューズの上に配線が通るので横倒しにしないとダメ)
ショートさせたりすると、同様の壊れ方をすると思うので、あきらめずに修理してみるとよいと思います。
腕に覚えのない方はメーカーに出してくださいね。ヒューズだけならそんなに修理代も高くないんじゃないでしょうか。
インプレッション
この製品は直にブースト圧が設定できない(相対的な数値での設定)なので、その点が不便かなと思ったのですが、設定値は4つ持たせることが出来るので一度設定してしまえばあまりいじらないので問題は在りません。
やはり外付けのブーストコントローラーはオーバーシュートも出ず、設定値でピタリと止まるのはさすがです。
しかし、設定値でキープしているときソレノイドバルブがすごい勢いでon/offしているのが聞こえて不安になりますなぁ(笑)。