フロントガラスを交換してみよう

フロントガラスの交換というと、難しいようなイメージがあるが、実際は案外簡単で、仕上がりも個人差が出るものではないので、誰にでもできる作業です。
今回は友人に手伝ってもらったので、作業時間は2時間程度でした。一人でやったこともあるが、ガラスを取りつけるときにかなりつらいので、誰かに手伝ってもらったほうが良いでしょう。

今回使用した部品は以下の通り。

フロントガラス
今回はリサイクルパーツを利用した（カラーがあるので注意）
シーラー
NISSANのものだった。押し出し用のガンが必要。
ダム（フロントガラスのシーラーを充填する位置のすぐ内側に一周張り付けてあるゴムのパッキンみたいなやつ）
ステンレスワイヤー
ガラスを外すのに使用します。0.5mmφのロープが使いやすいです。慣れないと切るので、3m位あれば安心です。
その他
必要に応じてクリップやモールなどを用意する。 CD9A,CE9Aではカラス上部のゴムのモールと、ワイパーの付根の樹脂製のカバーのクリップが壊れやすいので、部品を取っておいた方がいいかもしれません。

干渉するパーツを取り外す。


	ボンネット、ワイパー、ワイパーの付根のカバー、ウインドウ上部とサイドのモールを外す。念のため内装も外しておけば安心です。サイドのモールはクリップで止まっているだけなので、外側を中心に引っくり返すようにすると外れます。上部のゴムのモールは力任せに引っ張ります。

ワイヤーを通すための穴を開ける。

スクレーパーや金ノコの刃などをバーナーで熱してシーラーを溶かしていくのが楽。細いものなら力任せに突刺しても通るかもしれませんが、カッターナイフ程度では強度が無くて無理です。

ステンレスワイヤーを通す。

それなりの穴が開いていれば、何かで押し込めば難なくはいるはずです。

シーラーを切断する。

怪我をしますので、ここからは革手袋を着用してください。軍手+ゴム手袋でもいいかも知れません。
ステンレスワイヤーでシーラーをノコギリの要領で切っていきます。ボディーやクリップ、内装などを傷付けないよう注意してください。

ガラスを取り外す。

シーラーを一周すべて切断したらガラスを取り外します。大破している場合は思わぬ方向へ曲がったり、破片が落ちたりするので怪我をしないよう注意してください。

残ったシーラーを除去する。

残ったシーラーはカッターナイフでできる限り除去します。といっても、完全に下地が見えるほど除去する必要はなくて、フラットになっていればOKです。
リサイクル品の場合はガラスの方にもシーラーが残っているはずなので、こちらも同様に除去します。
アルコールなどがあれば、脱脂しておけば万全です。

シーラーを充填する。

ダムを貼ったあとで、その外側に一様になるようにシーラーを乗せていきます。サイドや上部は下部より少なめにします。
写真では失敗すると嫌なので多めに乗せています。取り外したガラスを参考にしてください。

ガラスを取りつける。

ガラス上部にゴム製モールを取りつけたあと、シーラーに触らないようにして、ガラスを定位置に乗せます。
ウインドウ下部のガラスの位置調整を行うクリップに、ガラスに刻印されている▼マークを合わせれば、大体位置が決まるはずです。
左右の空きが同じになっていればOKです。外周を押してなじませておきます。
バラした時とは反対に外したパーツを取りつければ完成です。
完全硬化に24時間掛るので、その間は乗らない方がいいでしょう。

ゴミを処理する

取り外したガラスはハンマーで粉砕して折り畳み、縛ってゴミ袋に入れることができます。破けないよう2重にして燃えないゴミの日に出してしまいます。