この車、見かけによらずシフトストロークが長く、ワイヤーによる駆動であるため、思いのほかシフトフィーリングは悪い。そこで、この欠点を改善するため、ショートストローク化を試みました。
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写真が、オリジナルのシフトレバー。FF車などで一般に見られるような支点の反対側にシフトワイヤーを接続する方式と異なり、シフトノプと支点の中ほどに前後方向の動作を伝えるワイヤーが取り付けらていた。
左右方向の動作は、支点となるピロボールから出ている棒から取り出される。こちらも簡単に長さを調節することは出来ません。
これでは、この手の改造の定石である、支点をずらす方法は使えないですね。まず、安直にシフトノブを短くしてみることにしました。
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作業としてはシフトレバーの上部を切り詰めて溶接した。
廣瀬氏が極限まで短くと言うものだから調子に乗って大胆に切断。うーん、ちょっと短すぎんじゃないの?
また、ワイヤーを接続する部分の上部を切り落としてしまうので、この部分は念のため補強した。
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さて、組み立ててみると2点問題が出た。1,3,5速にシフトするときに指が前側の内装に当たってしまう事。左右方向の動作を取り出している左側のシャフトに小指が触れてしまう事。
前者はシフトカバーを外し、内装をカットすることで対応。後者は気になる程度で操作に支障ないのでペンディングとした。
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次の週、やっぱ操作しづらいって事で、写真のようなパーツを作成。ミッション側で力点を支点に近づけてやる事で、シフトノブの前後方向の移動量を少なくしています。
シフトノブは若干延長。初めからこうすればよかった。
この結果前後と左右ののバランスも良くなり、なかなか好評でした。